初転法輪の地 サールナート(Sarnath)

ニューデリー発20:46の夜行列車を9:40に降りると、そこは雑踏と喧噪の宗教都市バラナシ(Varanasi)であった。 オートリクシャーで10km、30分ほどでサールナートに到着する。 ここは、成道後のお釈迦さまが、かつて共に修行した5人の修行者に出会い、自分の覚った真理を初めて語った。 これを初転法輪という。

鹿公園 (Deer Park)
大きなストゥーパがひときわ目をひく静かな佇まいの公園。ストゥーパをひたすた囲繞(いにょう)する信者。 その信者にバラの花一輪を手渡す修行僧。いつまでも礼拝を繰り返す老婆。筆者も袈裟と数珠を付け、右回りで3周し、一人、法要を営んだ。

鹿公園の西側からダメーク・ストゥーパを望む。

遺跡の平面図

ダメーク・ストゥーパを東側から望む

繊細な彫刻が施されている。

発掘された土台

土台には仏像が残っている。

ストゥーパを修復中。発掘された状態に、新しいレンガで覆っていく工法。

アショカ王の石柱が折れた状態で安置されている。

文字が残っている。
ムールガンダ・クティー寺院 (Mulgandha Kuti Vihar)
鹿公園の東側に進むとムールガンダ・クティー寺院が見える。 正面から入ると、整然とした佇まいで、インドはどこでもゴミだらけであるが、寺院の境内だけは例外である。

寺院

本尊は金色の初転法輪像。博物館に展示されている仏像と同じであった。

本堂内には、日本人画家、野生司香雪画伯のお釈迦さまの生涯を描いた壁画が圧巻である。

降魔成道の場面

本堂東側にはブッダガヤの菩提樹直系の菩提樹が茂っている。

お釈迦さまが弟子たちに説法をする様子の人形
考古学博物館 (Archaeological Museum)
鹿公園入口の南にある考古学博物館は圧巻である。
玄関内の正面のライオン像は、今にも飛びかかってきそうな迫力である。
さすが、インドの国章にするだけのもので、表面も完成直後のような艶がある。これを見るだけでも来た価値があると実感した。
更に、館内一番奥にある初転法輪像も写真で何度も見たが、本物を拝観すると思わず手を合わせてしまう。
写真がないのは、撮影禁止で、しかもカメラや荷物をロッカーに預ければならないからである。
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Ver.1 2009/06/12