涅槃の地 クシナガラ




45年間インド各地にて、多くの人々に自分の覚りを説き聞かせ、苦しみの海に沈む人々を導き続けたお釈迦さまは、ついに病み疲れた体をクシナガラに地に横たえた。そして2月15日80歳の生涯を終え、この地より旅立った。
私は2009年2月15日早朝8時にここクシナガラに到着した。まさに、涅槃の日であった。

涅槃堂


朝もやに朝日が眩しい。


沙羅双樹がそびえる


発掘された5世紀作の涅槃像。


信者が金箔を貼っていく。この前で一人涅槃会を営んだ。


沙羅双樹の新緑


涅槃堂の周りには発掘された遺跡群

荼毘塚 (Ramabhar Stupa)

涅槃堂から東に1.5kmにお釈迦さまを荼毘(火葬)にふしたとされる跡に建立されたラーマバール・ストゥーパがある。 高さ15m、直径34mのレンガ造りである。
その北側を最後の沐浴をしたといわれるヒラニヤヴァティー河が静かに流れる。


サイクルリキシャー(人力自転車)を雇い、荼毘塚まで向かう道にはサトウキビを運ぶ人々の列が。


荼毘塚の全景


瞑想に耽る僧侶


すぐ北側にはヒラニヤヴァティー河が流れる

マータ・クンアル寺院 (Matha-Kuar Shrine)

涅槃堂から荼毘塚への途中に遺跡があり、その中にマータ・クンアル寺院という小さな祠堂がある。 中には、10世紀ころの作といわれる降魔印の仏陀像が安置されている。


遺跡の前に立つ祠堂


その中には黄金に輝く仏陀像

子どもたち

涅槃堂や荼毘塚に喜捨をねだる子どもたちが後をついてくる。生憎、小銭がなく追っ払うだけだった。 たとえ、小銭があっても一人にあげたら、どっと大勢の子どもたちが集まってきて収拾がつかなくなるだろう。
澄んだ瞳が印象的だった。













アクセス

ゴーラクプルからカシア行きのバスが便利。ゴーラクプル市街図で南向きにバスが連なっているので、カシア行きを聞きながら乗車する。オートリキシャーも待機していたので、筆者は、それで行こうと思ったが、たまたま、近くにいた警官に聞いてみたら、止めておけというようなジェスチャーだった。それは、山賊に狙われる危険があるかららしい。
筆者は早朝5:20にバスに乗車し、クシナガラ着7:00であった。
下の写真のゲート前で降りる。乗客にクシナガラ、クシナガラと伝えておくとよい。 筆者は、通り過ぎてしまい、ゲートまで1km戻るはめとなった。
涅槃堂から荼毘塚までの1.5kmほどをサイクルリキシャーを雇い往復した。帰りがけには、曲がり角にあるマータ・クンアル寺院の見学を忘れないように。
ゴーラクプルへ戻るには、ゲート前で待っていれば、頻繁にバスは来る。


ゴーラクプル市街図


クシナガラ周辺概略図


クシナガラへの道 早朝7時。


クシナガラへのゲート。ゴーラクプルからのバスでは右手に見えるので、ここで下車し、ゲートをくぐり、500mほどで涅槃堂入口。


涅槃堂入口

Ver. 1 2009/06/09
Ver. 2 2009/07/10

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