仏陀生誕の地 ルンビニ
筆者は2009年2月15日夕刻、インド・ネパール国境を徒歩で越え、更に満員バスに揺られてここへ到着した。
マーヤー聖堂
遺跡を保護するために2003年に完成したマーヤー聖堂。この日はお祭りのため大勢の信者でごった返していた。 内部には紀元前3世紀~7世紀の聖堂の礎石が保存されている。 その中心には、アショカ王が置いたとされるマーヤー夫人がお釈迦さまを出産した場所を示すマークストーンが置かれ、その上には、生誕を表す石像があり、その表面はイスラム教徒によって削り取られている。
聖堂に南側にはマーヤー夫人が出産前に沐浴し、お釈迦さまの産湯にも使われたというプスカリニ池。その背後には菩提樹がそびえている。
2月の朝はまだ寒い、薄手のジャンパーが必要。
朝のマーヤー聖堂。手前にアショカ石柱が見える。
聖堂南のプスカリニ池とその向こうに菩提樹の老木
産湯の池といわれているが、近年のコンクリート製。
菩提樹の下で読経する修行僧。
聖堂の内部の遺跡
生誕を表す石像
ここが生誕の場所とされる。廊下から俯瞰したところ
数々の遺跡が発掘されている
アショカ石柱
聖堂の西側には、アショカ王が建立した石柱が残っている。
巡礼団
ルンビニ公園は広大である。その外には、巡礼団のバス50~60台が数珠つなぎに停車している。ネパールでは、仏教はまだまだ健在である。
ぞくぞくとやってくる僧侶と信者
公園の外にはバス、バス、バスが。
ルンビニ博物館
丹下健三氏がルンビニ公園のマスタープランを行ったそうで、この博物館の設計もそうであろう。
しかし、展示物はレプリカが多く、あまり見るものはない。しかもカメラ持ち込み料まで取られた。
その周辺
仏教聖地には、日本やタイからの団体参拝ツアーのための高級ホテルが必ずある。ほとんどが1泊1万円ほど。私には縁がない。しかし、夕食だけでもと思い、レストランに入って値段を聞いたら2500日本円とやはり高い。そのまま引き返した。筆者の宿は、飛び込みで泊まったLumbini Village Lodge。 1泊シングルNRs.800 マスターは親切で、タクシーの手配をお願いした。また、自転車(古いママチャリ)のレンタルもあり、時間があれば付近の農村を巡るなど出来たのだが。
公園入り口からマーヤー聖堂へ向かう途中にあった石板。仏教の五戒が書いてある。
Lumbini Village Lodge ルンビニビレッジロッジとカタカナで書いてある。公園入り口からほど近い。
アクセス
筆者が通ったインドのゴーラクプル(Gohrakpur)からネパールのルンビニ(Lumbini)へのルートを紹介する。 すなわち、ゴーラクプル→(バス)→スノウリ→(徒歩)国境越え→(サイクルリキシャー)→ バイラワ→(バス)→ルンビニ
下の地図の道路沿いにスノウリ行きのバスが北向きに列をなして発車を待っている。 ゴーラクプル、スノウリ間は3時間20分を要した。
バスを降りたら、国境方面(北へ)100mほど歩くのだが、リキシャーが待ち構えている。 国境手前右側にあるイミグレーションで出国手続きをする。 (通り沿いの店と同じようなので聞かないと分からない) すると、反対側の両替所で両替を勧められ、両替したがレートは良くなかった。
国境を徒歩で越えると、右側に少々立派なネパール・イミグレーションがある。 たった二日の滞在でもUS$25の手数料が必要。用意しておいた顔写真と書類を記入して10分ほどで発行された。 (詳細地図は「地球の歩き方 ネパール」を参照)
国境越え→バイラワ
国境からバイラワまで5kmほど。ネパールにはオートリキシャーがないので、サイクルリキシャーとなる。 少々、時間のロス。ルンビニまでタクシーなら速いが独り身には運賃が高い。
バイラワ→ルンビニ
バイラワ市内のブッダの像が中央にある交差点を左折するとルンビニ行きのバスがある。 バスはごった返している。ぎゅうぎゅう詰めである。屋根にも乗っている。 これから22km。1時間バスに揺られる。タクシーで来れば良かったと後悔した。
ルンビニに近づくとバスは左折して、右側にルンビニ公園のフェンス沿いに南下する。 公園入口で下車。
現在、17:30。ゴーラクプルから6時間の移動であった。
Google Mapで見ると
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ゴーラクプル市街
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スノウリ
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バイラワ
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ルンビニ
Ver.2 2009/6/24